こんにちは。所長の村井です。
コロナ第6派の最中ですが、昨年12月に予算が可決された令和3年度補正予算より、今年の補助金の概要について皆様にお知らせいたします。
今週詳細が発表されます。いわゆる月次支援金の5か月分まとめて一括払いバージョンです。
「コロナ禍で大きな影響を受ける事業者に、地域・業種問わず、固定費負担の支援として、5か月分の売上高減少額を基準に算定した額を一括給付します」というもので、
個人・・・最大50万円
法人・・・最大250万円が支給されます
ただし以前あった持続化給付金(個人最大100万円、法人最大200万円)とは異なる点があります。
・売上ダウン率30%以上50%未満でも給付されること
・登録確認機関による事前確認が必要なこと(これは月次支援金と同じです)
申請される方は早めに登録確認機関にご相談ください。
ちなみに弊社は「登録確認機関」となっております。弊社のお客様に限り無償で確認業務を行わせていただく予定です。
売上減少要件を満たす事業者が、思い切った事業の再構築を行う事業に対し最大1.5億円が補助されるという、破格の補助金です。
・最低賃金枠(最低賃金引上げの影響を受け、その原資の確保が困難な特に業況の厳しい事業者に対する支援)
・再生応援枠(引き続き業況が厳しい事業者や事業再生に取り組む事業者に対する支援)
補助額 500万円、1,000万円、1,500万円 (※2)
補助率 中小3/4、中堅2/3 回復
・通常枠
補助額 2,000万円、4,000万円、6,000万円、8,000万円
補助率(※2) 中小2/3、中堅1/2(※3)
・大規模賃金引上枠(多くの従業員を雇用しながら、継続的な賃金引上げに取り組むとともに、 従業員を増やして生産性を向上させる事業
者に対する支援)
補助額 1億円
補助率 中小1/2、中堅1/3
・グリーン成長枠(研究開発・技術開発又は人材育成を行いながら、グリーン成長戦略「実行計画」14分野の課題の解決に資する取組
を行う事業者に対する支援)
補助額 中小1億円、中堅1.5億円
補助率 中小1/2、中堅1/3
(※)補助下限額はいずれも100万円
(※2)従業員規模により異なる
(※3) 6,000万円超は1/2(中小)、 4,000万円超は1/3(中堅)
グリーン成長枠が新たにできたこと、従業員規模により補助上限が細かく分類されたことが大きな変更点です。
昨年からある大型の補助金ですが、弊社も何件かご相談を受けました。
が、ほとんど企業はそのハードルの高さに尻込みをされ、申請しないことに。。
今まで販売実績のない事業で、しかも3~5年後にそれなりの売上規模にする画を書かなくてはいけない、これがツライですね。
赤字など業況が厳しい中でも、賃上げ等に取り組む中小企業向けに特別枠を創設し、優先採択や補助率引上げを行います
(補助金最大1,250万円、補助率2/3)
ってでも、赤字で厳しい企業に賃上げを確約させるのは酷なような・・・
・グリーン・デジタル分野への取組に対する特別枠を創設し、補助率や上限額を引き上げます。
グリーン枠:最大2,000万円
デジタル枠:最大1,250万円、補助率2/3
事業再構築補助金でも出没したグリーン枠がもの補助にも登場です。
カーボンニュートラルに資する商品・製品・技術の開発に対しての特別枠です。
今年のキーワードになりそうですね。
赤字など業況が厳しい中でも、賃上げ等に取り組む事業者や、事業規模の拡大に取り組む事 業者向けに特別枠を創設し、補助率や上限額を引き上げます。
(成長・分配強化枠)最大 200 万円、補助率原則 2/3 (赤字事業者の場合には 3/4 )
後継ぎ候補者が実施する新たな取組や創業を支援する特別枠、インボイス発行事業者に転換する場合の環境変化への対応を支援する特別枠を創設し、上限額を引き上げます。
新陳代謝枠:最大200万円
インボイス枠:最大100万円、補助率 2/3
令和5年10月からスタートする消費税インボイス制度をにらんで新たな枠ができました。
インボイス制度への対応も見据えたITツールの導入補助に加え、PC等のハード購入補助等を行います。
補助対象:ITツール※、PC、タブレット、レジ等、 会 計 ソ フ ト 、 受 発 注 シ ス テ ム 、 決 済 ソフト等
補助上限額と補助率:ITツール ~ 50万円(補助率3/4)
50~350万円(補助率2/3)
PC、タブレット等 10万円(補助率1/2)
レジ等 20万円(補助率1/2)
こちらもインボイス制度を見据えたリニューアルが施されています。なんとハードもOKになっています!上手に使いたいものです。
事業承継・引継ぎに係る取組を、年間を通じて機動的かつ柔軟に支援します。
補助対象:事業承継・引継ぎ後の新たな取組に関する設備投資等
事業引継ぎ時の専門家活用費用等
事業承継・引継ぎに関する廃業費用等
補助上限額と補助率:(補助上限額) 150 万円~ 600 万 円
(補助率) 1/2 ~ 2/3
結局この補助金、M&A業者のためにあるようなものなんですよね。。。
と、今年も昨年どおりの補助金がずらりと並びました。うまく使ってコロナ禍を吹き飛ばしましょう!
弊社では税務のみならず、補助金等の申請支援も行っており、実績も多数あります。
いつでもお気軽にご相談ください。